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ビッグモーターのパワハラ問題に迫る

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中古車販売大手のビッグモーターは、保険金不正請求の問題で社会的な批判を受けていますが、それだけではありません。同社では、上司からのパワーハラスメントパワハラ)や残業代の未払いなどの労働問題も多発していることが明らかになっています。

岐阜県内の店舗で店長を務めていた井川翔馬さん(当時29歳)は、2019年から約2年間、LINEのグループトークで上司から「タコが」「日本語もまともにしゃべれないなら、店長務まりませんが」「会話すら成立しないなら、店長下りろタコが」などの暴言を送られ続けていました。また、ほかの社員よりも早く出勤することが求められ、その証明のために店の画像を送るルールもありました。

このようなパワハラにより、翔馬さんはうつ病を発症し、2021年6月に解雇されました。その後、2022年8月に同社に対して、パワハラの慰謝料や未払いの残業代として約2000万円の支払いを求める訴えを岐阜地裁に起こしました。しかし、その直後に交通事故で亡くなりました。現在は両親が裁判を引き継いでいます。

翔馬さんの父親は、「うつ病にならなきゃ、あんな死に方することもなかったわけですよね。無念だし悔しいですよ、そりゃ」と語ります。また、「体質を改善して、翔馬が思うような職場になってもらいたいと思うようにしています」と訴えています。

翔馬さんだけではありません。同社で働いていた別の男性も、上司から胸ぐらを掴まれたり暴言を浴びせられたりするパワハラを受けていたことを告白しています。この男性は現在YouTuberとして活動しており、「彼らもこの会社の被害者だと思うんだよな」と指摘しつつ、「あの日々の事は忘れられんけど、実際また会ったら5~6発殴らせてほしい」と語っています。

ビッグモーターは2023年4月25日に公式サイトで、「パワハラ問題や労働基準法違反の事実を認めるとともに深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「今後は徹底した教育・指導体制の構築や社内監査体制の強化などを行ってまいります」と改善を約束しました。

しかし、これで本当に問題が解決されるのでしょうか。ビッグモーターは客にサービスを提供する器なのでしょうか。社員や元社員の声に耳を傾けることができるのでしょうか。この会社が抱える深刻な問題に、私たちは目を背けてはいけないと思います。