夏の車内の暑さ対策として、フロントガラスを覆う「サンシェード」を使用することができます。 JAFは、同じミニバンタイプの車を複数使用し、炎天下における車内温度を比較するユーザーテストを行いました。
結果は、サンシェードをしていれば車内温度の上昇を劇的に抑えられるというわけではないことがわかります。 一方で、このテストでは、サンシェードの有無が大きく影響を与えたこともあります。
それはダッシュボードの最高気温です。 対策なしの黒いクルマは79度、対策なしの白いクルマは74度まで達したのに対し、フロントガラスにサンシェードを装着した白いクルマは52度に留まりました。 サンシェードは車内の温度上昇を抑えるというより、車内を直射日光から守ることで、ダッシュボードやハンドル、シートなどが熱くなるのを抑えられる効果があるといえます。 また、JAFが実験を行った結果、「エアコン＋走行」が最も早く車内温度を下げる方法であることがわかりました。
具体的には、クルマの前後の窓を全開にし、エアコンを外気導入に切り替えたうえで設定温度をLo（最低）に下げて走行。その状態で2分経過してから窓を閉め、エアコンを内気循環に切り替えて3分間走行するというものです。 この方法を用いたところ、スタート時に55度だった車内温度がわずか5分で28度まで下がったといいます。 このテスト結果についてJAFは、「エアコン＋走行」は短時間で温度を大きく下げられるだけでなく、「燃料の消費量」や「排ガスの抑制」など環境面においてもメリットが多いといいます。
