トヨタ自動車の株価が最近大きく上昇しています。その背景には、同社が開発中の次世代電池や幅広い電気自動車（ＥＶ）技術を公開したことがあります。これにより、ＥＶで出遅れているという市場の懸念が後退し、同社の技術力や需要の強さが再評価されました。
トヨタは13日に技術説明会を開き、全固体電池や燃料電池などのＥＶ関連技術を紹介しました。全固体電池は高エネルギー密度や安全性などの利点があり、2025年にも実用化を目指しています。燃料電池は水素を使って発電する技術で、トヨタは既に「ミライ」などの燃料電池車を販売しています。
トヨタはまた、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車などのエコカーにも強みを持っています。これらの車はガソリンと電気の両方を使うため、環境に優しく、走行距離も長いです。トヨタは今期（2024年３月期）過去最高の営業利益を見込んでおり、北米や欧州、中国などで販売シェア拡大が期待できます。
一方、トヨタに対して弱気な見方を示すアナリストもいます。全固体電池はニッチな市場にとどまるという見方や、中国での販売悪化や米国での価格競争激化の可能性などが株価に織り込まれていないという指摘があります。
トヨタはＥＶで出遅れているというイメージを払拭するために、技術力や需要の強さをアピールしました。しかし、ＥＶ市場は今後も激しい競争が予想されます。トヨタはその競争に勝ち残ることができるでしょうか？
