ハブクラゲに刺され一時意識不明の女児…痛々しい触手の跡 心にも大きな傷 事前に被害報告もビーチ管理側から注意喚起なし【沖縄発】(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース
沖縄のビーチで遊んでいた7歳の女の子が、ハブクラゲに刺されて一時意識を失うという恐ろしい事故がありました。この記事では、その女の子の伯母さんに取材し、ハブクラゲの危険性と対策についてお伝えします。
ハブクラゲは、5月から10月にかけて沖縄や九州などの南西諸島で発生するクラゲです。体長は最大で150センチ以上にもなり、触手は約24本あります。触手には毒針があり、人間に刺さると激しい痛みやショックを引き起こします。重症化すると呼吸困難や心停止などの危険な症状が出ることもあります。
事故が起きた日、女の子は親族と一緒に名護市のホテルに宿泊していました。ホテルに併設されているビーチは、ハブクラゲの侵入を防ぐネットが張られていましたが、それでもなぜかハブクラゲが入り込んでいたようです。女の子は浅瀬で水遊びをしていたところ、突然「痛い痛い」と叫んで波打ち際に駆け寄ってきました。両親はすぐに海から引き上げましたが、口から泡を吹いて意識を失ってしまいました。
幸いなことに、宿泊客の中に医者がいて、蘇生法を施してくれました。約15分後に女の子は呼吸を取り戻しましたが、手足には触手の跡が広範囲に残っており、今も治療が必要です。伯母さんは、「あの子は(触手を)取り除いてもらえてもいませんし、冷やすことすらしてもらえていません。AED(自動体外式除細動器)は、あの子が寝かされていたすぐ横にあったのに、ないないって大騒ぎされて、(結局)遠くから持って来られた」と不満を漏らします。
この事故を受けて、沖縄県衛生環境研究所は、ハブクラゲ対策の見直しを呼びかけています。具体的には以下のようなことを推奨しています。
- ビーチでは必ず水着やラッシュガードなどで肌を覆う
- ハブクラゲ用の防護剤やスプレーを使用する
- ハブクラゲが発生しているビーチでは遊ばない
- ハブクラゲに刺された場合は以下の応急処置を行う
- 触手を取り除く(毒針が残らないように注意)
- 刺された部位を冷やす(氷や冷水で10分以上)
- 痛み止めや抗アレルギー剤を服用する
- 症状が重い場合はすぐに医療機関に搬送する
ハブクラゲは、見た目も大きくて恐ろしいですが、その毒性も非常に強いです。沖縄に行く際は、十分に注意して楽しい旅行にしましょう。