血管の老化を防ぐために知っておきたいこと
食後高血糖で血管が「ボロボロ」になる…ごはん、パン、麵類大好き人間を待つ「恐怖の結末」(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
こんにちは。今日は、私たちの健康にとって非常に重要な役割を果たす血管についてお話ししたいと思います。皆さんは、自分の血管年齢を知っていますか?血管年齢とは、実際の年齢と比べて血管がどれだけ老化しているかを表す指標です。血管年齢が高いということは、血管が硬くなって弾力性を失い、血流が悪くなっているということです。これは、心臓や脳などの重要な臓器に十分な酸素や栄養素を届けられなくなる危険性が高まるということでもあります。
では、どうして血管が老化するのでしょうか?その原因はさまざまですが、主なものは以下のように分類できます。
- 加齢:人間は誰でも加齢とともに血管が硬くなります。これは自然現象であり、避けられません。
- 食生活:食べ物の種類や量、食べ方によっても血管に影響します。特に、糖質が多い食品や高GI食品(消化吸収が早くて血糖値が急上昇する食品)を摂りすぎると、体内で活性酸素が発生しやすくなります。活性酸素は、細胞や組織を傷つける物質であり、血管内皮細胞(血液と血管壁の間を隔てるバリア)を攻撃して動脈硬化を促進します。
- 生活習慣:運動不足や喫煙、ストレスなども血管に悪影響を及ぼします。運動不足は筋肉量や基礎代謝を低下させ、肥満や脂質異常、高血圧などの危険因子を増やします。喫煙は、一酸化炭素やニコチンなどの有害物質を体内に取り込み、血管を収縮させて血流を悪化させます。ストレスは、交感神経を刺激して血圧や心拍数を上昇させ、血管に負担をかけます。
これらの原因の中で、加齢以外は自分でコントロールできるものです。つまり、血管の老化は避けられないものではなく、予防や改善が可能なものなのです。では、具体的にどうすればいいのでしょうか?ここでは、食生活に焦点を当ててお話しします。
血管の老化を防ぐためには、糖質の摂り方に注意することが大切です。糖質とは、炭水化物の一種であり、主に米やパン、麺類などに含まれます。糖質は消化吸収されると血糖値になりますが、その速度は食品によって異なります。GI値という指標がありますが、これは食品が血糖値に与える影響の大きさを表すものです。GI値が高い食品は消化吸収が早くて血糖値が急上昇する食品であり、GI値が低い食品は消化吸収が遅くて血糖値がゆるやかに上昇する食品です。
血糖値が急上昇すると、体はインスリンというホルモンを分泌して血糖値を下げようとします。しかし、インスリンは血管を収縮させる作用もあります。また、インスリンが過剰に分泌されると、余った血糖は脂肪として蓄積されます。これらのことからわかるように、高GI食品を摂りすぎると、血管にダメージを与えて動脈硬化を進行させるだけでなく、肥満や脂質異常などの危険因子も増やしてしまいます。
そこで、血管の老化を防ぐためには、高GI食品を避けて低GI食品を選ぶことが大切です。低GI食品は消化吸収が遅いため、血糖値の上昇を抑えてインスリンの分泌量も減らします。また、低GI食品は満腹感が長く持続するため、食事量も自然と減らせます。低GI食品の例としては、玄米や全粒粉パン、そばやうどんなどが挙げられます。