なんと、「石けん」だったら10分の1の水で火が消せる…！ しかも生物毒性ゼロ、衝撃の「消火剤革命」（現代ビジネス） - Yahoo!ニュース
こんにちは、環境に興味のある皆さん。今日は、石けんで火を消せるという驚きの技術についてお話ししたいと思います。それは「石けん泡消火剤」というもので、北九州市やシャボン玉石けんなどが開発したものです。この消火剤は、水と石けんを混ぜて発生させた泡で火を覆い、酸素を遮断して消火するという仕組みです。その効果は絶大で、通常の水消火よりも10分の1の水量で済みます。しかも、生物毒性がゼロで、環境にも優しいのです。
この石けん泡消火剤は、世界各地で発生している森林火災に対しても有効です。特に深刻な問題となっているインドネシアのカリマンタン島では、厚い泥炭地に火が入りくすぶる「泥炭火災」が起こっています。この火災は、水や土壌に含まれる有機物が分解されて発生したメタンガスに引火することで起こります。このメタンガスは温室効果ガスでもあり、気候変動にも悪影響を及ぼします。しかし、この泥炭火災は、一度起こると非常に消しにくく、長期間にわたって燃え続けます。
そこで、北九州市やシャボン玉石けんなどが協力して、インドネシアのパランカラヤ大学と共同で石けん泡消火剤を使った実証実験を行っています。その結果、石けん泡消火剤は泥炭地に浸透しやすく、メタンガスの発生を抑制し、延焼を防ぐことができました。また、現地の住民や消防隊員にも受け入れられやすく、安全性や操作性も高かったということです。
このように、石けん泡消火剤は、森林火災だけでなく、一般的な建物や車両などの火災にも応用できる画期的な技術です。実際に、ウクライナでは3000リットルの石けん泡消火剤が支援物資として送られました。これからも、この技術が世界中で広まり、森林や人々の命を守ることを期待しています。
