テレビがなくてもスマホで見れば"受信料"を徴収…NHKが「史上最大の方針転換」に着手するワケ（プレジデントオンライン） - Yahoo!ニュース
NHKがインターネットに進出する動きを強めていることが話題になっています。自民党の情報通信戦略調査会は、スマートフォンの普及を踏まえて、NHKの本来業務を放送からネット配信に変更する必要があると提言しました。テレビがなくてもスマホで視聴したい人から受信料と同額の費用負担を求めるべきだというのです。
しかし、この提言には矛盾や問題が多くあります。まず、放送法の改正によってNHKの存立基盤が大きく変わることになります。放送法は現在、NHKの受信義務を規定していますが、ネット配信になればその根拠が失われます。また、テレビを持っているだけで受信料を取るNHKが、スマホでは視聴したい人からだけ料金を取るというのはダブルスタンダードです。
なぜ、NHKはこのようなリスクを冒してまでネット配信に移ろうとしているのでしょうか。それは、若者だけでなく高齢者の間でもNHK離れが進んでいるからです。実際、地上波総合チャンネルを一週間に5分も見ない人の割合が全体の半数に迫っています。この傾向は今後も続くと予想されます。
NHKは国民から受信料を徴収する公共放送として存在していますが、その役割や価値について国民から疑問や不満が高まっています。ネット配信に本腰を入れることで、その危機感を打開しようとしているのかもしれませんが、それは本当に正しい方向なのでしょうか。NHKの在り方について、もっと議論する必要があると思います。
