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『ワンピース』空島編の伏線回収が圧巻! 月に隠された謎とは?

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『ワンピース』の魅力のひとつは、壮大なミステリーと美しい「伏線回収」です。これまでの長い連載期間で、読者は数多くの感動と驚きを目の当たりにしてきました。なかでも特に高い評価を得ていたエピソードが、ルフィたちの「空の冒険」にまつわる物語です。

空に浮かぶ島「スカイピア」を舞台にした「空島編」は、序盤に散りばめられた数々の謎がキレイに解き明かされていきました。「これぞ冒険アクションファンタジー!」と、胸を高鳴らせた人も多かったのではないでしょうか。

「空島編」のエピソードは第218話「“記録指針(ログポース)”が丸い理由」から始まります。思い返せば、このサブタイトルもひとつの伏線でした。「なぜ、ログポースは一般的なコンパスのような形ではなく球体なのか」 空島の存在が明らかになることで、ログポースが示すのは何も地上にある島だけではないと気付かされるのです。

やがてルフィたち麦わらの一味は、モンブランクリケットが暮らす島「ジャヤ」にたどり着きます。絶壁に建てられた半分だけの奇妙な家に住むクリケットは、先祖であるモンブラン・ノーランドが遺した「髑髏(どくろ)の右目に黄金を見た」という言葉を信じ続け、「“黄金郷”も“空島”も!!! 過去誰一人“無い”と証明できた奴ァいねえ!!!」と、自らの夢を語りました。

半分しかない奇妙な家、髑髏の右目、消えた黄金郷……。それらすべての謎が示すひとつの「真実」に、当時、多くの人が衝撃を受けたのです。その真実とは、「ジャヤ島は昔は巨大な島だったが、半分が空へ飛ばされてしまった」というものでした。そして、その飛ばされた半分こそがスカイピアだったのです。

この驚愕の展開は、「20年越し」の伏線回収でもありました。実は連載開始から3年目に描かれた第101話「逆さ山」で、ルフィたちは逆さまに立つ巨大な山を見て驚きます。その山は、「グランドライン入り口」と呼ばれる場所で、「グランドライン」という海域を横断するための「通過点」でした。その山の頂上には、巨大な髑髏がありました。その髑髏の右目には、何かが光っていました。

この時点では、読者はその光が何なのか気にも留めなかったかもしれません。しかし、空島編でその光が「黄金」だったことが判明しました。つまり、この髑髏はノーランドが見た「髑髏の右目に黄金を見た」という言葉の元になったものだったのです。そして、この髑髏はジャヤ島の半分が空へ飛ばされた際に、残された半分と一緒に逆さまに立つ山になったのです。

このように、「空島編」では、連載開始から20年以上前に描かれた伏線が回収されました。これは、作者の尾田栄一郎さんが物語の全体像を最初から描いていたことを示しています。ファンも「空島編」を史上屈指の名エピソードと評する人が多く、「ロマンしかない導入から完璧なオチ……。空島編はマジで完成度高い」「全部読んだ後のすべてが腑に落ちる感じが好き」「空島は冒険活劇の理想型」といった声が寄せられていました。

余談ですが、近ごろは「月」が物語の重要なカギを握るとファンの間でウワサになっています。だとすれば月を目指したエネル、月で栄えていた文明など、空島にまつわる物語にはまだまだ大きな謎が隠されていそうですね。

『ワンピース』は現在、最終章に突入しています。これからも、尾田さんの描く伏線回収に期待しましょう!