今年の夏の甲子園は、花巻東（岩手）の佐々木麟太郎一塁手（３年）が注目を集めています。高校通算１４０本塁打という驚異的な記録を持つ強打者は、８日に行われた宇部鴻城（山口）との１回戦で甲子園デビューを果たしました。初打席で先制打を放ち、その後も３安打をマークする活躍を見せました。申告敬遠も受けるほどの存在感を示しました。
佐々木麟太郎のファンの中には、エンゼルス・大谷翔平投手（２９）の父・徹さん（６１）もいます。徹さんは、金ケ崎リトルシニアの監督として中学時代に佐々木麟太郎を指導した恩師でもあります。甲子園で応援した徹さんは、「いい打球を打ってましたね。やっぱり打球が違う」と目を細めました。徹さんは、自身の息子と比較しても「全然、中学時代は力はこっち（佐々木麟太郎）の方が上。当たった時の力はすごい」と絶賛しました。
佐々木麟太郎は、チームのために全力でプレーする姿勢も評価されています。しかし、やはり彼の魅力は圧倒的な打撃力です。徹さんは、「彼の魅力は守備じゃない。足じゃない。やっぱり打つ方だからね。甲子園でホームランを１本打たせてあげたいね」と語りました。
花巻東は、宇部鴻城に４―１で勝利し、８年ぶりに夏の甲子園で白星を挙げました。２回戦では、佐々木麟太郎が聖地１号を放つことができるでしょうか。今秋ドラフト上位候補としても注目される佐々木麟太郎の活躍に期待しましょう。
