原泰久の人気漫画『キングダム』を実写映画化したシリーズの第3作『キングダム 運命の炎』が現在公開中です。本作では、主人公・信（山崎賢人）と秦国の若き王・エイ政（吉沢亮）が、超大国・趙との壮絶な戦いに挑みます。その中で、信にとってあこがれの存在である伝説の大将軍・王騎が総大将として登場します。
王騎を演じるのは、大沢たかお。彼は第1作・2作で過酷なトレーニングを経て20キロ近く増量する肉体改造を行い、原作ファンも圧倒する説得力十分の演技を見せました。しかし、その努力はまだ終わっていませんでした。第3作でもさらに体を鍛え上げて、衣装部さんを困らせるほどの変化を遂げたのです。
プロデューサーの松橋真三さんは、大沢さんの徹底したストイックさとプロフェッショナルぶりについて語っています。「衣装を作っている間にも大沢さんはトレーニングをしているので、4週間後に出来上がったものを合わせてみると、さらに体が大きくなっているので、合わない……。こんなことが続いて『運命の炎』では結果として4回も衣装部さんに作り直しをお願いしました。“衣装費が4倍かかってしまうので勘弁してください”ってお願いをしたぐらいで（笑）。最終的には大沢さんが体の各部位をあと何センチ大きくしようとしているのかを確認して“腕はあと1センチ頑張ります。ウエストはもう少し絞ります”といったやりとりをして、ようやく撮影の時にピタリ合った感じです」と明かします。
このように、大沢さんは王騎というキャラクターに完全になりきるために、自分の身体を徹底的にコントロールしています。その姿勢は、スクリーンで見せる王騎の迫力やカリスマ性にも反映されています。信やエイ政だけでなく、観客も王騎に惹きつけられることでしょう。
『キングダム 運命の炎』は、原作ファンの間でも泣けると人気の「紫夏編」も描きます。王騎が信やエイ政に伝える言葉や想いは、心に深く刻まれることでしょう。ぜひ劇場でご覧ください。
