「Far Yeast Brewing」がコロナ禍を経て東京から山梨の過疎の村に本社を移転した理由について、代表取締役 社長・ 山田司朗 さんに聞きました。小菅村は、多摩川源流の里で、人口は約700人。交通アクセスがよくない過疎の村を拠点にクラフトビールづくりに賭ける思いについて、山田さんは語ります。
クラフトビールとは、大手ビールメーカーが製造する大量生産のビールに対比して、「小規模な醸造所で手工業的につくられたビール」のことを指します。ブルワリー（醸造所）ごとに、それぞれがこだわりの個性を打ち出したビールの味わいが特徴です。
米国で発祥したクラフトビールですが、日本では1990年代後半の地ビールブームの流れをくみながら、米国のクラフトビール文化が組み合わさって、独自に発展してきました。また、顧客が自分好みのクラフトビールを応援する風土がつくられ、つくり手と消費者の距離が近く、多くのコミュニティが形成されています。
そんなクラフトビールのポテンシャルに目をつけ、最近は大手ビールメーカーが参入するほど人気が高まっています。
