フジテレビ系で日曜日の夜9時に放送されているトーク番組『まつもtoなかい』。松本人志と中居正広がMCを務め、ゲストとのトークや歌のパフォーマンスを楽しむという内容だ。しかし、この番組は視聴率が低迷しており、批判の声も多い。一体、どこが問題なのだろうか？
番組の最大の問題は、トークの内容が薄いということだ。ゲストは豪華な人選なのに、松本さんも中居さんも、あまり人に興味がないようで、話を深掘りしない。トークのキャッチボールではなくて、シャボン玉がひとつ浮いたら、それをみんなで『パパン』とつぶすような感じで、視聴者は物足りなさを感じる。特に初回に香取慎吾がゲストだったことで、期待値が高まっていた分、その後のゲストに対する落差が大きかった。
また、番組はA面とB面に分かれており、A面では2人のゲストとMCとのトークが展開され、B面ではゲスト歌手が歌を披露する構成となっている。しかし、このA面とB面のつながりが弱く、気持ちが乗らない。たとえば第3回のゲストは安藤サクラさんとトータス松本さんだったが、安藤さんがトータスさんに惚れている話をしていたにもかかわらず、B面で登場した歌手はちゃんみなさんだった。トータスさんに歌わせればよかったのに、と思う視聴者は多かっただろう。また、この番組を見ている人は40代、50代が多いと思われるが、ちゃんみなさんを見ても『これって誰？』と思う人も多いだろう。客層に合わせた歌手選びが必要だ。
