こんにちは。今日は、発達障害とギフテッドの2E（twice-exceptional）の子どもを持つ親として、とても感動した記事を紹介したいと思います。それは、元テレビ東京のアナウンサーで、現在はフリーとして活躍する赤平大さんが、息子さんが麻布中学に合格した経緯を語ったインタビューです。
息子さんは年中の時に発達検査でADHDとギフテッドと診断されました。ADHDとは注意欠如・多動症で、集中力や自制心が低く、衝動的な行動をとりやすい状態です。ギフテッドとはIQが高く特異な才能を持つことで、一般的な教育では物足りなさや孤独感を感じることがあります。このように特異な才能と発達障害を併せ持つ2Eの子どもは、一般的な教育システムに馴染みにくく、学習や生活に様々な困りごとが生じることが多いです。
赤平さんの息子さんも小学校では授業についていけなかったり、忘れ物をしたりする一方で、数学や英語などの暗記問題には非常に得意でした。小学3年生で数学検定3級（中学3年生程度）に合格し、4年生の時には6年生までの学習がほぼ終わっていました。しかし記述式問題が苦手で、「全国統一小学生テスト」の成績は高学年になるに従いどんどん下がっていきました。
そんな息子さんが麻布中学に合格した秘訣は何だったのでしょうか。赤平さんはインタビューで以下のように語っています。
「息子の特性を理解し、興味や能力に応じた教材や環境を提供することが大切だと思います。息子は記述式問題が苦手でしたが、自分で文章を書くことは好きでした。そこで、自分の好きな本や映画の感想を書かせたり、自分の考えを発表させたりすることで、文章力を鍛えました。また、記述式問題にはパターンがあることを教え、過去問を解かせることで、慣れと自信をつけさせました。息子は自分のペースで勉強することが好きなので、塾には通わせず、家庭教師やオンライン教材を利用しました。息子のやる気や集中力を高めるために、勉強の合間に運動やゲームをさせたり、ご褒美を与えたりもしました。」
赤平さんの話からは、息子さんの個性やニーズに寄り添い、柔軟に対応した親の愛情が伝わってきます。2Eの子どもは一般的な教育システムに合わないことが多いですが、それは彼らが普通ではなく特別だからです。彼らの特別な才能や可能性を伸ばすためには、親や教師が理解し、支援し、応援することが必要です。赤平さんのインタビューは、2Eの子どもを持つ親や教育関係者にとって参考になると思います。
