ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は、ロシア国防省とは「いかなる契約も結ばない」と述べ、ワグネルがロシア国防省の支配下に入ることはないと強調しました。彼は「残念ながら、ショイグ（国防相）は軍の編隊を適切に管理できていない。ショイグが出す命令が適用されるのは、国防省内だけだ」と主張し、「ワグネルはロシアの利益に完全に沿っている」として、ワグネルが国防省の支配下に入れば、効果的に機能している現在の指揮系統が損なわれるとの見解を示しました。
プリゴジン氏がこうした発言に至ったのは、ショイグ国防相が10日、ウクライナ侵攻への志願兵の部隊に対し、7月1日までにロシア軍と契約するよう命令を発表したためです。 国防省は今回の命令の狙いについて、「志願兵部隊に法的な地位を与え、包括的な支援と任務遂行を一元化することにある」と説明しました。
