政府、子どもの誤飲事故防止のためマグネットセットの製造・販売を禁止
政府は、子どもが誤飲する恐れのある小さなもので、磁力の強い「マグネットセット」を消費者向けに製造・販売することを禁止するよう、政令を閣議決定しました。これは、強力な磁力を持つおもちゃ「マグネットセット」を子どもが誤飲する事故が相次いでいることを受けた措置です。今後、経済産業省が省令で基準を定め、6月19日から禁止となります。
マグネットセットは3~5mm大の強力な小型磁石を使ったおもちゃで、球状や立方体のものがあり、互いをくっつけて遊ぶことができます。主に海外製がインターネットモールで売られています。誤飲事故は2017~22年に少なくとも11件ありました。被害者の年齢は0~7歳で、複数を飲み込み、それぞれが胃と小腸など異なる場所にとどまった結果、消化管を挟んでくっつくことで臓器に穴が開く深刻な例が多かったです。
消費者の生命や身体に危害を及ぼす恐れが多い製品は、「特定製品」として基準外製品の販売を禁じています。現在はライターや乳幼児用ベッドなど10品目あり、マグネットセットを新たに追加しました。直径3・17cm未満のものは、誤飲しても体外に自然排出される水準の磁力であるよう基準を定めます。