「単身高齢者は退去を」「子育て世帯は入居を」借り上げ住宅、この扱いの差はなぜ？福島市議会で質疑（河北新報） - Yahoo!ニュース
こんにちは、このブログでは社会問題に関心のある方に向けて、時事ネタを取り上げています。今回は、福島市の借り上げ市営住宅に入居する単身の高齢者が、市から一方的に退去を求められている問題についてお話ししたいと思います。
この問題は、７日の市議会１２月定例会一般質問で、市の対応を疑問視する質疑があったことで明らかになりました。市は、駅前エリアの活性化のため、若い子育て世帯に入居してほしいという理由で、単身の高齢者に退去を要求しているのです。
問題となった「早稲町団地」は、２００４年に市が４０戸を２０年契約で借り上げた市営住宅です。来年７月末で契約満了となり、市は契約を更新してさらに２０年間借り上げる方針です。しかし、入居者も再契約が必要になるのですが、その際に単身者は要件外となるのです。市は、単身でも入居できる別の市営住宅への転居を案内していると言いますが、高齢の単身者の引っ越しは金銭的にも体力的にも負担が大きいのです。
質問に立った斎藤正臣議員は、早稲町団地には家族に先立たれた高齢単身者が少なくとも２世帯いると指摘しました。「何とか住み続けられるように市で法令を解釈することもできたのではないか」と繰り返し訴えましたが、市は「若い家族に住んでもらいたいという市の施策は変えられない」と主張しました。
この市の対応には、多くの批判が寄せられています。市営住宅は、低所得者や高齢者などの住宅困窮者に対する公的な支援策です。市は、市営住宅の入居者を選別することで、駅前エリアの活性化を図ろうとしていますが、これは本末転倒ではないでしょうか。市営住宅の入居者は、市の施策の道具ではなく、市民の一人です。市は、市営住宅の入居者の人権や尊厳を守ることが最優先であるべきです。
私は、市の対応に強く反対します。市は、単身の高齢者に退去を要求するのではなく、住み続けられるように配慮するべきです。また、市営住宅の入居者の声を聞くことが重要です。市営住宅の入居者の意見や要望を反映した住宅政策を市は策定するべきです。市営住宅の入居者の幸せを考えることが、市の責務だと私は思います。
