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「ベタベタ耳あか」の原因とお手入れ方法

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“ベタベタ耳あか=ワキガ体質”は本当? 「カサカサ→しっとり」に変化したら要注意? 耳鼻科医が解説(エルザ) - Yahoo!ニュース

こんにちは、もたい耳鼻咽喉科の甕(もたい)久人です。今回は、日本人には少ないと言われる“ベタベタ耳あか”についてお話ししたいと思います。

耳あかとは、外耳道の奥の皮膚が少しずつ外へ移動し、入り口で剥がれ落ち、分泌腺から出る分泌物と混ざったものです。その分泌腺が通常の皮脂腺に加えアポクリン腺が多い場合は粘り気のある分泌物が多く出るためベタベタ(湿性)耳あかになります。

耳あかには免疫物質も含まれていて感染防御の役割や、侵入しようとするゴミを吸着するなど耳を守る役割もあります。また、耳あかの苦味、臭いが虫の侵入を防いでいるという説もあります。

日本ではカサカサタイプの割合が多いのは事実ですが、世界をみれば地域によってその割合はさまざまです。つまり人種によって異なるということです。日本人の祖先はユーラシア大陸から日本大陸に渡りついた人種であり、それらの人種の多くがカサカサ耳あかであったと考えられます。

ベタベタ耳とワキガが関連あるように言われることが多いですが、必ずというほどのものではありません。男性と女性では異なり、統計的には男性の場合はキャラメル状のベタベタ耳あかの人はワキガ体質が多いとされています。一方、女性はベタベタ耳あかとワキガ体質には統計的にはっきりとした関連性はありません。むしろ女性の特徴としては耳あかのタイプより肌表面からの水分蒸発量の多さがワキガ体質に関係するようです。

ベタベタ耳あかのお手入れ方法としては、耳掃除は「耳あかタイプに関係なく綿棒がおすすめ」と言っています。綿棒は耳の入り口にある耳あかを取り除くのに適していますが、奥にある耳あかを押し込んでしまう可能性があります。そのため、綿棒は外耳道の入り口のみに使用し、奥には入れないように注意してください。また、耳あかが多い場合は耳鼻科で専用の器具で取り除いてもらうのが良いでしょう。

ベタベタ耳あかは、耳の健康にとって必要なものですが、過剰になると不快感や聴力低下などのトラブルを引き起こす可能性があります。自分の耳あかのタイプや量を把握し、適切なお手入れを心がけましょう。