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「官弁の危機? 物価高騰で請負業者が苦境に」

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「1日2300kcal」を支えたいが…留置場で食べられる弁当「官弁」の納入業者、物価高で悲鳴 入札不成立が相次ぐ(信濃毎日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

こんにちは、今日は警察署の留置施設で収容されている人に提供される食事「官弁」についてお話ししたいと思います。官弁とは、警察署が業者に委託して作らせる弁当のことで、収容者の人権を保障するために、栄養や衛生、アレルギーや宗教などに配慮した食事を1日3食、365日届ける必要があります。しかし、最近の物価高騰により、官弁の請負業者が苦境に陥っているのです。

私は先日、長野県佐久市にある官弁の請負業者「越中屋商店」を訪ねました。そこで、中田真也専務から官弁作りの難しさを聞きました。中田専務は、官弁は一般販売用の弁当とは異なり、小袋のしょうゆを入れてはいけないなど、細部まで決まりがあると言いました。また、原材料費は食用油や卵などが19年度比で平均1割ほど値上がりしており、現在も値上がり分の半分程度しか価格に反映できていないと言いました。さらに、配達に使う車のガソリン代も最高値を更新しており、コスト削減の対策が取りづらいと言いました。

官弁の価格は、各署が年度ごとに業者と入札や契約を結んで決まります。越中屋商店は、昨年度までは一般競争入札で1食370円(税抜き)で受注していましたが、本年度は同社が随意契約で390円(同)で請け負いました。しかし、これでももうからない仕事だと言いました。官弁の請負業者は、収入が減っても質を落とせないというジレンマに直面しているのです。

官弁の供給が危ぶまれる状況になっているところもあります。長野県警留置管理課によると、県内22署のうち21署に留置施設があり、昨年1年間に延べ2万2950人が収容されました。しかし、一部の業者は撤退したり、入札が不成立になったりしています。官弁の請負業者が少なくなると、収容者の食事が確保できなくなる恐れがあります。

官弁は、収容者の人権を保障するために必要なものです。しかし、物価高騰により、官弁の請負業者が経営的に困難になっているのは事実です。官弁の価格や制度について、見直しや改善が必要ではないでしょうか。