日本大学の田中英壽前理事長が、アメフト部の選手が大麻と覚醒剤を所持した疑いで逮捕された事件に関与していたとして、学内外から糾弾されている。田中氏はかつて日本一のマンモス大学を牛耳っていたが、今や孤立無援の末路を辿っている。この記事では、田中氏の現状とその背景について紹介する。
田中氏は2018年に起きたアメフト部の悪質タックル問題で、指示や隠蔽に関与したとして、世間から非難を浴びた。その後も日大は田中氏の影響力を排除するために、彼が関与した不正や不祥事を次々と暴露し、多額の損害賠償を求める訴訟を起こした。田中氏は自宅や不動産などの財産を差し押さえられ、日大から完全に縁を切られた。
田中氏は理事長時代に多くの取り巻きや後援者を作っていたが、彼らも今では彼から距離を置いている。特に田中氏を支えてきた妻・征子氏が昨年亡くなったことで、彼は心の支えを失った。征子氏が経営していたちゃんこ料理店も閉店し、従業員ともトラブルになったという。田中氏は地元の阿佐ヶ谷でも顔を出さなくなり、ひっそりと暮らしているという。
田中氏は日大の改革を阻んできた人物として、多くの人々から忌み嫌われている。しかし、彼はかつて日大の発展に貢献した人物でもある。彼が築き上げた日大のブランドやネットワークは、今でも多くの卒業生や社会人に影響を与えている。田中氏は日大の歴史に残る人物であることは間違いないが、その評価は極めて厳しいものになるだろう。
