東京都内でトコジラミの被害が増加しており、SNSへの投稿も相次いでいます。コロナが収束し、人の移動が活発になったことで、外出先から家に持ち込まれるトコジラミが増えているとみられます。
夏は爆発的に繁殖するため、専門家らは注意を呼びかけています。
トコジラミはカメムシの仲間で、日中は寝具や壁の隙間に潜み、夜になると就寝中の人の露出している部分から血を吸います。気温25度以上になると動きが活発になり、1日5～6個の卵を産みます。
戦後、強力な殺虫剤の普及で一時は絶滅寸前となりましたが、2000年代に入って再び被害が出始めました。
外国人観光客が増え、荷物に紛れて従来の殺虫剤が効きにくいトコジラミが持ち込まれたと分析されています。
トコジラミの予防で重要なのは、建物に持ち込まないことです。旅行時は壁や畳の隙間、マットレスやカーテンの縫い目に血糞がないか確認し、荷物は広げずポリ袋で包んでおくことが重要です。
帰宅後はかばんを調べて日干しすることも有効です。発生が疑われる場合、繁殖力が強く根絶が難しいため、早めに専門業者へ相談した方がいいでしょう。
