2005年に元1級建築士による耐震データ偽造問題が発覚し、首都圏の45件の完成済みマンションが対象となりました。住民は退去や補強を余儀なくされました。
東京都世田谷区にある「グランドステージ(GS)千歳烏山」もその1つで、わずか2年で住めなくなりました。
GS千歳烏山の住民だった西川智さんは、当時を振り返り、「『子どもが大きくなっても住み続けられる広い家が見つかった』と喜んだ」と語ります。
しかし、2005年11月、国土交通省は千葉県市川市の1級建築士が構造計算書を偽造していたと公表し、西川さんの家族は退去を余儀なくされました。
この問題は刑事事件として決着しましたが、当時の住民たちはこの間、どんな思いで過ごしてきたのでしょうか。