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【酒税改正でビール大手が狙うチューハイ市場】

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10月酒税改正、ビール各社「チューハイ」強化の訳(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

10月から始まる酒税改正で、ビールと新ジャンル (いわゆる「第3のビール」)の税額が大きく変わります。ビールは350ミリリットル缶あたり6.65円の減税となりますが、新ジャンルは同約9円増税され、発泡酒と同額となります。これは、ビール類という同種の財に対する税額を、できるだけ合わせるという趣旨で行われるものです。

この酒税改正に対応するため、ビール大手各社はビールの強化とチューハイの拡大に力を入れています。ビールの強化は、4月にサントリーが新しいスタンダードビール「サントリー生ビール」を投入したのを皮切りに、10月にはアサヒが看板ブランド「スーパードライ」に低アルコール商品を追加したり、キリンが高価格帯のクラフトビール「SPRING VALLEY (スプリングバレー)」で日本産ホップを一部使った新商品を投入したりするなど、各社ともに新しい魅力を打ち出しています。サッポロも新商品を発売予定です。

チューハイの拡大は、近年大きく成長している市場に対する取り組みです。2022年の販売数量は約2億4600万ケースと、この5年間で約32%も増加しました。家飲み需要の落ち着きや一部ヒット商品の減速で前年比では微減となりましたが、酒類の中で数少ない成長カテゴリーといえます。

チューハイの人気の理由の1つは、食事との相性がいいことです。特に、焼酎など原酒のソーダ割りは、クセのない味わいでさまざまな料理に合わせやすいというメリットがあります。キリンは、このカテゴリーに新たに参入するため、麦焼酎ソーダで割った新ブランド「キリン 上々 焼酎ソーダ」を10月17日に発売します。米麹抽出物や食塩などの素材を使って、焼酎の特長を引き立てるとともに、甘さを控えて糖類などの使用を抑えています。これは、低糖類や無糖のチューハイに対するニーズにも応える商品です。

キリンのほかにも、アサヒやサントリーもチューハイのラインナップを充実させています。アサヒは、発泡酒クリアアサヒ」のブランド力を生かして、発泡酒ベースのチューハイ「クリアアサヒ ゼロ」を発売します。サントリーは、主力の「-196℃ ストロングゼロ」に新フレーバーを追加したり、低アルコールの「ホワイトサワー」をリニューアルしたりするなど、幅広い層にアピールしています。

酒税改正でビールと新ジャンルの価格差が縮まることで、ビールの需要が回復する可能性はありますが、チューハイの需要も依然として高いと見られます。ビール大手各社は、ビールとチューハイの両方で市場を取り込む戦略を展開しています。酒類の消費者は、これらの新商品に注目してみてはいかがでしょうか?