うるま市の漁港で、絶滅危惧2類のベニアジサシがノラネコに捕食される様子が目撃されました。専門家は、屋外で生息するネコを減らす必要があると警鐘を鳴らしています。
同漁港周辺では、昨年から複数人によるネコへの餌やりが目立つようになり、現在、15匹以上のノラネコや不妊去勢手術をした「さくら猫」が生息するとみられます。県は家畜への伝染病感染や不妊去勢手術が済んでいない個体の妊娠リスクの防止のため、ネコの完全室内飼育を呼びかけています。
また、世界自然遺産のやんばる3村で屋外にいるネコをゼロにする計画の作成も進めています。
どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長は、「人間に餌をもらい市販品を食べ慣れたネコでも、高い狩猟能力は衰えない」と指摘し、「ネコを危険から守るためにも、屋外ネコを減らすべきだ」と強調しています。