女優の土屋太鳳が出演し、夏木マリが演出する舞台「印象派ＮＥＯ vol.4 The Miracle of Pinocchio『ピノキオの偉烈』」が、東京・初台の新国立劇場中劇場で14日に初日を迎え、開幕前にメディアプレビューが行われました。夏木は「印象派ＮＥＯ」をコンセプチュアルアートシアターと銘打ち、ライフワークとして心血を注いできました。上演30周年を迎える今作では、夏木のラブコールで土屋がタイトルロールのピノキオを演じます。
現在、土屋は第1子を妊娠中ですが、劇中で着用する衣装はふんわり広がる黒のフレアトップスにショートパンツ姿で、おなかのふくらみはそこまで目立たない工夫がなされている様子です。セリフはなく、ゆったりしたターンや大きな動きで、観客を異空間に引き込みました。
メディアプレビュー後には、夏木が単独で取材に対応しました。土屋の出演について「ステキに体を動かしてくださって、いまは2倍のエネルギーでやってくれている。私がラブコールしただけある」と絶賛しました。妊娠中のキャストを演出する上で「体のねじりがダメなので、ご本人が動いているように他を動かす」と変更した点もあったようです。「みんなで産むような感じで、心をひとつにして取り組んでいます」と語りました。
今年デビュー50周年、「印象派―」も30周年という節目の公演ですが、今後の展望を尋ねられた夏木は「続けてはいきたいけど、協賛の問題もありますので…。最後になるかもしれないので、最後に土屋太鳳さんに出て頂けて幸せ」と感謝しました。土屋について「ママになる女性としては余裕がある。強い女性というイメージを感じました」と魅力を語りました。
東京公演は18日まで同所で行われます。京都公演の後、ルーマニアのシビウ国際演劇祭でも上演されます。
