ルマン24時間レースの決勝は11日にフランスのサルトサーキットで行われ、トヨタ自動車のワークスチーム、トヨタガズーレーシングは2位に敗れ、大会6連覇を逃しました。フェラーリが1965年以来、58年ぶりの総合優勝を果たしました。しかし、SNSなどでは大会直前に性能調整「バランスオブパフォーマンス（BoP）」が課されたことで主催者側や国際自動車連盟への非難が相次ぎました。トヨタは最も重い37キロのウエートが課され、フェラーリ陣営も24キロが課されました。今年が開催100周年の記念大会だったことで政治的な香りを指摘する意見も多く、「トヨタに勝たせないために急遽BoPを導入したルマンにスポーツマンシップはない」という声もありました。トヨタの豊田章男会長も決勝前に同社のオウンズメディア「トヨタイムズ」にレーサー名「モリゾウ」として取材に応じ、「そこまでして他のチームを勝たせたいのか？」と本音を漏らしました。決勝はフェラーリの51号車が優勝し、トヨタの8号車は同一周回の1分21秒793差で2位でした。
