野生ケシ、京都で急増 4年で4倍以上 府「抜かずに通報を」（毎日新聞） - Yahoo!ニュース
京都府内で、麻薬の原料となるケシが増えている問題について、今回は詳しく解説します。ケシとは、ケシ科の植物で、種子や果実からアヘンやモルヒネなどの麻薬成分を抽出できるものです。日本ではあへん法で所持や栽培が禁止されていますが、ケシは雑草として国内に定着しており、種子は食用やスパイスとしても利用されています。しかし、麻薬成分を含む一部の品種は危険であり、見つけたら抜かずに通報する必要があります。
京都府では、ここ4年で見つかり除去されたケシの数が4倍以上に増加しました。府薬務課は、「工事で土を造成した際、埋まっていた種子が発芽したり、ケシの認知が広がって通報が増えたりした可能性がある」と話しています。府は5～6月にかけて、野生に生えている大麻・ケシを除去する「不正大麻・ケシ撲滅運動」に取り組んでおり、「見つけた場合は触らず、最寄りの保健所や警察、府薬務課に通報してほしい」と呼びかけています。
ケシは見分けるのが難しい植物です。草丈は1～2メートルで、葉は長楕円～長卵形で縁が波打ちます。花は茎の先端に一つだけ付き、色は白や紅、紫など様々です。花が散ると芥子坊主と呼ばれる球形の果実を実らせます。果実に傷をつけると白い乳液が出てきますが、これが生アヘンです。種子は小さく腎形で、色は白から黒まで変化します。
ケシは麻薬としてだけではなく、医療や食用としても重要な植物です。しかし、不適切な利用や栽培は法律で禁止されており、社会問題にもなっています。ケシを見つけたら無視せずに正しく対処することが大切です。
