南シナ海での中国の挑発的な行動について、最近の事例を紹介します。
中国の調査船と沿岸警備隊の船2隻、漁船11隻がベトナム沖でロシアとベトナムの国営企業が運営するガスブロックに侵入したという報道がありました 。
このガスブロックはベトナムの排他的経済水域(EEZ)内にあり、中国は無断で進入したことになります。中国は南シナ海で広大な領有権を主張しており、近隣国のEEZで繰り返し活動を行っています。
中国外務省はこれらの活動は「正常」と強調し、「中国船は、中国の管轄下にある海域で通常の生産活動や作業活動を行っている」としています。
しかし、このような行動は国際法に違反し、地域の安全保障に影響を与える可能性があります。
特に、ロシアと中国は友好関係を築いているとされていますが、南シナ海では利害が対立することもあります。ロシアはベトナムとも協力しており、ガスブロックの運営にも関与しています。中国の侵入はロシアとベトナムの利益を損なうものです。
南シナ海での中国の行動は、新たな火種になる恐れがあります。