こんにちは。今回は、台風７号の影響で話題となった徳島市の阿波おどりについてお伝えします。
阿波おどりといえば、日本を代表する夏祭りのひとつですね。毎年８月に徳島市で開催されるこの祭りは、約４００年の歴史を持ち、国内外から多くの観光客を集めます。今年はコロナ禍を経て４年ぶりに本格的に開催されることになりましたが、残念ながら最終日の１５日は台風７号の接近により全公演が中止となりました。
しかし、問題となったのは前日の１４日です。この日は台風が徐々に近づいていましたが、実行委員会は市長からの中止要請を無視して、屋外演舞場での踊りを予定通り実施することを決めました。その結果、高齢者等避難が発令される中で踊りが行われるという異常事態となりました。
私はこの日、藍場浜演舞場で阿波おどりを見る機会がありました。雨は強くなったり弱くなったりしていましたが、踊り手たちは全身ずぶぬれになりながらも笑顔で踊っていました。三味線は雨で使えなくなってしまったので、笛と鉦（かね）、太鼓だけで「ぞめき」を奏でていました。それでも彼らは情熱的に踊っていて、見ている私も感動しました。
しかし、一方で心配もありました。雨で滑って転んだりしないだろうか。体調を崩したりしないだろうか。そして何よりも、この状況で踊ることが本当に正しいことなのだろうか。市長から中止を要請されたにもかかわらず、実行委員会が開催を決めた理由は何なのだろうか。
この件について、市民やネット上では賛否両論が巻き起こっています。賛成派は「阿波おどりは徳島の誇りであり、伝統を守るべきだ」「踊り手たちは自分の意志で踊っているのだから、尊重すべきだ」「雨の中で踊る姿は感動的だった」といった意見を述べています。一方、反対派は「台風の中で踊ることは危険で無責任だ」「市長の要請を無視することは市民に対する配慮がない」「コロナ禍で開催すること自体が問題だ」といった意見を述べています。
