白髪は年齢とともに増えていくものですが、なぜ白髪になるのでしょうか？そして、白髪を予防するにはどうすればいいのでしょうか？今回は、皮膚科専門のドクターに教えてもらった白髪のメカニズムと予防法についてお伝えします。
まず、白髪になるメカニズムですが、実は生えてくる髪の毛は最初は全て白髪なんです。髪の毛の毛根にはメラノサイトという細胞があり、ここでメラニン色素を作り出して髪に供給します。メラニン色素が多く取り込まれると黒髪に、少なく取り込まれるとブロンドに、全く取り込まれないと白髪になります。つまり、白髪になるのはメラニン色素の供給が減ることが原因なんです。
では、なぜメラニン色素の供給が減るのでしょうか？一般的には加齢によってメラノサイトの働きが衰えることが大きな要因です。平均的には35歳を過ぎた頃から白髪が生え始めます。しかし、最近では10代～20代で白髪になる方も増えています。これはいわゆる若白髪と呼ばれるもので、ストレスや睡眠不足、栄養不足などが影響しています。
では、白髪を予防するにはどうすればいいのでしょうか？ドクターによると、日常生活の中で気をつけるべきことは以下の3つです。
・ストレスを溜めない ・十分な睡眠をとる ・バランスの良い食事をする
これらはメラノサイトの働きを維持するために必要なことです。特にビタミンB群や亜鉛などはメラニン色素の生成に重要な栄養素なので、積極的に摂取しましょう。また、頭皮マッサージやヘアケア製品の選び方も白髪予防に効果的です。
最後に、よく聞かれる「白髪を抜くと増える？」という疑問についてですが、これは都市伝説です。白髪を抜いてもメラノサイトの働きに影響はありません。ただし、抜きすぎると毛根が傷ついて薄毛や抜け毛の原因になる可能性があるので、やりすぎは禁物です。
以上、30代40代女性が知っておきたい白髪のメカニズムと予防法についてでした。白髪は遺伝や体質にも左右されるので、完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、日々のケアで少しでも白髪を減らすことは可能です。白髪に悩む前に、ぜひ参考にしてみてくださいね。
